「柚子ちゃん」 教室の窓の淵に腕を組んで乗せながら呼びかけた。 立ち止まり、ぎこちなく振り向く雨宮。 「な、何か...?」 昨日のことがあってか、目をあわせなかった。 「いや、話したいなぁって」 意味深な笑顔を見せる。 すると雨宮は気付いたのか、はっとして俺と目を合わせた。