「...あたし、あと1年半で死んじゃうんだ。......中3の時に脳に原因不明の病気にかかっちゃって」
蘭は口を開いて何か言おうとしたみたいだけど驚きすぎて言葉が出てなかった。
「正直に言っちゃうとさ...あと1年半もないと思う。自分の体だからよくわかるんだ。......ずっと、隠しててごめん」
声が震える。
「蘭に嫌われたくなかった。離れて行ってほしくなかった。...蘭の負担になりたくなかった。なのに、ごめん...。結局自分のことしか考えてなくて蘭を傷つけた」
蘭の瞳から涙が零れる。
「......ば、かっ!!柚子のばか!」
ぎゅっと強く抱きしめられる。

