違う...違うの、蘭。 ごめんなさい。蘭がこんなに苦しんでたなんて知らなかった。 ‘‘友達”なのに...何ひとつ、気付いてあげられなかった。 ......違う。気付かないフリをしていたんだ、ずっと。 あの時の蘭の顔...忘れられないんだよ。 それなのに、そのあとは何事もなかったようにクレープを美味しそうに頬張るから。 ...逃げたかったんだよ。 「......ら、ん...」