君に最初で最後の愛を


驚いて振り返る雨宮。



茶色い綺麗な髪がふわっとなびく。



一瞬、優しい香りがして俺は我に返った。



「......あっ、わ、悪りぃ」



何してんだ、俺。



半分、素が出てしまってた。



すぐに離す手。



掴んだ手が違和感を感じる。