いつもと何か違う小鳥遊くんに違和感が確かに、あって。 それなのに、その違和感はほんの一瞬だったから、少しも気に留めなかった。 だって、もう小鳥遊くんは笑顔だったから。 「よかった。けがとかしてない?」 「う、うん。大丈夫だよ」 引っ張られた髪の毛が少し痛むけど。 「そっか。......それでさ?ちょっと聞いちゃったんだけど」 声色は優しい。 優しいのに、冷たく感じるのはなぜなんだろう。 「ーーーー俺のこと、好きって...本当?」