つかつかとあたしたちに向かって歩き出す。 掴まれてた髪と両腕が放される。 そして、あたしの目の前に来ると掴まれてた髪をそっと撫でた。 そのまま手が後ろにまわり頭を引き寄せられ、コテンと額が小鳥遊くんの胸に当たる。 まるで、抱きしめられているような。 「...さ、聡...どうして......」 「どうしちゃったの...?」 まだ動揺している女の子たちは小鳥遊くんに問いかける。 「俺のことなんてどうでもいい。あんたら、何やってんの?」 冷たく言い放つ。