君に最初で最後の愛を


......こんなところで泣かない。



泣かないって決めたんだから。



涙をぐっと堪える。



「それじゃあ、いっきまーす!」



嗤い声に囲まれて惨めなあたし。



「いやだっ!は、なして...!」



それでも必死で抵抗する。



「ねぇ、ちょっと押さえといて、ウザい」



二人の女の子があたしの両腕を掴む。



「...ざまぁ」



カッターを持った女の子がニヤッと笑い、カッターをあたしの髪に近付ける。