ムッとすると、ドヤ顔の翔が、つらつらとしゃべり始めた。 「知ってるよ。森川高校、新2年生。名前は木下 桜子。 頭はそれなりにイイ、容姿もそれなりにイイ。住んでるとこは、俺の友達ん家の近く!」 ちょ、なによ!容姿もそれなりにイイ、って!失礼な! 曲がりなりにも好きな人でしょ!もっと褒めなさいよ! ……ていうか、そーいう事じゃない! あたしのことよく知らないくせにって言うのは、あたしの何が分かるのって意味であって……!