でも、だったら私はどういう表情をすればいいの?

「じゃあ、私はどういう反応をするべきなの?ここで泣けばいいの?笑えばいいの?ねぇ、教えて、南」

 私は南を見つめた。

 そんな私にしびれを切らしたかのように南は急に表情を変えた。

 だんだん近づいてくる南は無表情だ。

 もしかして、怒らせちゃった感じ?

 不安がよぎるも南はその差をどん縮めてくる。

 私は南に圧倒され、一歩ずつ後ろへと後ずさりしていく。

「えっと、南?」

 そんな問いも気にしないようで南はさらに近づいてくる。

 ふと気付くと、背中には硬い何かが触れていた。

______壁だ。