「本当に違う?」 亜紀が前の席から私の方を振り向いてそう質問してきた。 私は考えていたので、その質問にはすぐ答えられないと首をすくめた。 彼女は首をひねったが、私の気持ちを察したのか前を向いた。 (綾崎・・・隼) 隼という名前は、私が昔恋した……幼馴染の名前だった。