ドラマ好きの何が悪い

しばらくして、カイトから電話がかかってきた。

「ハルカちゃんもオッケーだってさ。とりあえず車で出かけようか。もちろんそれぞれ二人乗りで。」

二人乗りで、っていうところをやけに強調してきた。

「言われなくてもわかってるって。どこで待ち合わせる?」

「俺、ハルカちゃん迎えに行ってくるから、そうだな。10時半にM川沿いのコンビニはどう?」

「オッケー。」

そう言って電話を切った。

「シュンキさんは車だよね。どこに置いてるの?」

「ミナミさんの家の前の通り沿い。」

「それぞれ車で出かけようって。10時半に待ち合わせになったわ。」

10時半まで、まだ30分ほど時間があった。

それまで二人きりかぁ。

嬉しいけど、緊張で筋肉痛になっちゃいそうだな。

そんな私に気を利かせたのか、シュンキは立ち上がって言った。

「どこまで出かけるかわからないから、僕ちょっとお金下ろしてくるよ。」

「ああ、うん。ありがとう。」

社会人、30代も半ばの男性二人もいれば、女性はほぼ出さなくてもオッケーだとなんとなく思っている。

逆に出す方が申し訳ないっていうか。

ここはありがたく二人に乗っかろう。

シュンキが出て行った後、自分の財布の中身を念のため確認してみた。

まぁ、そこそこ入ってる。

私も女性といえども中堅どころな訳で、しかも独り身だからさほどお金に困っていることもないんだけど。

これだけあれば、遠出してもなんとなるわね。

私も自分の身支度を調えにかかった。