「あ……あれか……」


どうやら見つけられたようだ。二人で1番星を見つめる。


「人間って死んだら星になるんだって」

「…星に?」

「うん。だからこんなに星は沢山在るんだね」


あたしも死んだら、星になるのかな…。


「…こんなに多いと、誰が誰だかわからないだろ」

「うーん…そうだよねー…。あっ!じゃああたしは1番星になるよ!」


どんな星よりも早く出てきて空を照らす。どんな星よりも輝いて『あたしはここだよ』って伝える。


「…夢月はまだ死なないだろ。もっと歳とってから言え」

「わっ…」


ガシガシッと蓮さんに頭を撫でられる。

蓮さんはあたしがいなくなったら悲しんでくれますか?


「…行くぞ」

「…うん!」


涙を流して…くれますか…?


一日があっという間に過ぎ去っていく。時間は止まってくれない。


幸せな時間はいつも…。

星が瞬く時のように一瞬にして終わってしまう…。