何度か練習しているうちに、鐘の音が鳴った。
あのスポーツディと同じ鐘だ。
混合チームが、私の元に集まってくる。
「長きに渡る闘いに!今決着をつける!混合チーム!行くぞ!!」
「おおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!」
位置に着いた。
教室から、後輩たちが顔を出しいる。
「がんばってーっ!!」
「ファイト!混合!」
合図の音が鳴り響いた。
一斉にスタートする。
「いけえええええ!」
「がんばれぇっっっ!」
先生たちも腕を振り上げる。
石丸さんがリードしている。
次にバトンが渡ってもその差がドンドン開く。
祐介にバトンが回った。
「ゆーーーーーすけええええええっ!」
みんなが絶叫する。
祐介が受け渡しラインの一メートル手前まで来たら、
私が走る番だ。
早いっ!
その差を縮めてゆく。
「やだ!やだやだっ!カッコイイ!!」
ノドカが叫ぶ。
あと10メートル・・・
5メートル・・・
3、
2、
1、
「ゆりえさーーーーーーーっっん!!」
走りだした。
ハンドリムを回す。
「主将ぉぉぉぉっっっ!!いけええええ!!」
思いっきり過ぎても肩に力が入る。
自然に握って、確実に、確実に・・・
酸欠にでもなったのか、
周りの動きがすべてスローになった。
ミニ雪だるま、作って並べてある。
あの先生が赤い服着てるのなんて、初めて見た。
フカミの実行委員長、うちの学校にカノジョできたんだ。
そんなことまで見る余裕があった。
気づいたら、みんなに叩かれていた。
「勝ったーっ!!」
「勝った!勝った!勝った!!」
「さすが主将っ!!」
しばらくして、現実が戻ってきた。
国際の生徒を振り返った。
みんな笑ってる。
大宮が私を見てる。
ガッツポーズしてやると、口をゆがめて舌うちした。
勝つと思ってたらしい。
「聖ヒルデガルド!サイコー!!」
私は正賢学園中等部出身。
そして、
聖ヒルデガルド学院、卒業生。
あ、ママがいる。
父上も。
「今日、あの人に連絡したわ」
パパに、やっぱり連絡してなかったんだ。
「もう…娘を取られるのが嫌で…」
「いいよ」
ママは、泣きながら私を抱きしめた。
あのスポーツディと同じ鐘だ。
混合チームが、私の元に集まってくる。
「長きに渡る闘いに!今決着をつける!混合チーム!行くぞ!!」
「おおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!」
位置に着いた。
教室から、後輩たちが顔を出しいる。
「がんばってーっ!!」
「ファイト!混合!」
合図の音が鳴り響いた。
一斉にスタートする。
「いけえええええ!」
「がんばれぇっっっ!」
先生たちも腕を振り上げる。
石丸さんがリードしている。
次にバトンが渡ってもその差がドンドン開く。
祐介にバトンが回った。
「ゆーーーーーすけええええええっ!」
みんなが絶叫する。
祐介が受け渡しラインの一メートル手前まで来たら、
私が走る番だ。
早いっ!
その差を縮めてゆく。
「やだ!やだやだっ!カッコイイ!!」
ノドカが叫ぶ。
あと10メートル・・・
5メートル・・・
3、
2、
1、
「ゆりえさーーーーーーーっっん!!」
走りだした。
ハンドリムを回す。
「主将ぉぉぉぉっっっ!!いけええええ!!」
思いっきり過ぎても肩に力が入る。
自然に握って、確実に、確実に・・・
酸欠にでもなったのか、
周りの動きがすべてスローになった。
ミニ雪だるま、作って並べてある。
あの先生が赤い服着てるのなんて、初めて見た。
フカミの実行委員長、うちの学校にカノジョできたんだ。
そんなことまで見る余裕があった。
気づいたら、みんなに叩かれていた。
「勝ったーっ!!」
「勝った!勝った!勝った!!」
「さすが主将っ!!」
しばらくして、現実が戻ってきた。
国際の生徒を振り返った。
みんな笑ってる。
大宮が私を見てる。
ガッツポーズしてやると、口をゆがめて舌うちした。
勝つと思ってたらしい。
「聖ヒルデガルド!サイコー!!」
私は正賢学園中等部出身。
そして、
聖ヒルデガルド学院、卒業生。
あ、ママがいる。
父上も。
「今日、あの人に連絡したわ」
パパに、やっぱり連絡してなかったんだ。
「もう…娘を取られるのが嫌で…」
「いいよ」
ママは、泣きながら私を抱きしめた。


