五月晴れのその日。

スポーツディ当日。



運命の日が来た。


この日が本当の意味で、

『運命の日』

だった。



先生は慌ただしく指示を出し、

実行委員が駆けずり回り、

私たちはタイムテーブルの進行に全神経を集中していた。


前半戦終了時にポイントが発表されると、神館生命保険グラウンドがどよめいた。


「勝ってる!」

「うそうそうそっっ!」

「本当に!?」


混合チームが勝ってる!

祐介とガッツリ手を握りあった。


「まだ前半戦だからな」

大宮が水を指したけど、その顔は苦笑いだ。

まだ余裕がある。



一時間の休憩を挟んで、後半戦は演舞から始まる。


「行こう」

大宮がニコリともしない石丸さんをうながした。


私たちも行かないといけない。

着替えて、ご飯食べないと。

ママとジョゼが見に来ると言っていた。



「よっしゃ!」


青空に向かって気合いを入れた。