悔しかった。
絶対に、意地でも続けてやると思った。
だけど夏休み明けに、
ポッカリと空いた元親友の机を目にした時、
最初の空しさが襲ってきた。
クラスのみんなは何も言わないけど、
私を見る目は冷たい。
だから、別のクラスにいるテニス部の友達とばかりつるんでいる。
「ユリエ、もう帰れる?カギ頼んどいていい?」
その友達が顔を出した。
何だか慌ててる。
「どっか行くの?」
「い、いや別に。お金もないし、家でちょっとケーキ食べるだけ」
「富岡くんと?」
「そうそう。じゃあ、先出るから」
「お疲れ」
返事もそこそこに、クラブハウスを出て行く。
ため息をついた。
カレシとクリスマスかぁ……
私のカレシである矢倉弘直とは、
二学期に入ってから一度もしゃべっていない。
LINEの返事もない。
もう別れてるって、言うのかもしれない。
空しい。
絶対に、意地でも続けてやると思った。
だけど夏休み明けに、
ポッカリと空いた元親友の机を目にした時、
最初の空しさが襲ってきた。
クラスのみんなは何も言わないけど、
私を見る目は冷たい。
だから、別のクラスにいるテニス部の友達とばかりつるんでいる。
「ユリエ、もう帰れる?カギ頼んどいていい?」
その友達が顔を出した。
何だか慌ててる。
「どっか行くの?」
「い、いや別に。お金もないし、家でちょっとケーキ食べるだけ」
「富岡くんと?」
「そうそう。じゃあ、先出るから」
「お疲れ」
返事もそこそこに、クラブハウスを出て行く。
ため息をついた。
カレシとクリスマスかぁ……
私のカレシである矢倉弘直とは、
二学期に入ってから一度もしゃべっていない。
LINEの返事もない。
もう別れてるって、言うのかもしれない。
空しい。