「羽琉っ……あ、あ」





「あ?」





澪は、何か言いかけるけど何も言わないで時間が経つ。
時間が経つにつれて澪の顔は赤くなっていく。





「澪、言って」





「ありがとうって言ってんの……!!」





どんだけ緊張しているのか、少し息が上がっている。
俺は、そんな澪に笑いながら「どういたしまして」と言った。