「悪いけど、俺「彼女さんと別れましたよね」





彼女は、俺にそう言った。
さっき、「一緒にいませんね」とか言ってきたくせに。





「あ、さっきはごめんなさい。東雲先輩どんな反応するか気になって」





照れながら、そんなことを言う彼女を俺は睨んだ。





「そんな、睨まないでくださいよ。ただ、好きなんです。東雲先輩のことが」





「無理。今すぐ俺の目の前から消えて」





俺は、彼女から目を逸らしてそう言った。
それでも、俺の前から消えない彼女に嫌気が差して、自分から彼女と距離を取り、教室に向かう。