「今、体育館裏の方で告られてたけど。行かなくていいわけ?」 谷口は、俺の目の前で立ってそう言う。 俺は、机に頬杖をつく。 なんか、この位置は谷口に見下されているようで嫌になる。 「行くわけない」 「はぁ?せっかく教えてやったのに」 だって、俺には関係ないしな。 関係ないこともないけれど、澪とそいつの話だから。 彼氏だからって、人の恋愛にどうこう言えるほど偉くはない。