「来年はっ……」





澪は、声を張って何か言い出した。
前を向きながら、俺の方を見ないで。





「来年は……私だけでいいでしょ……」





最初は声を張って言ったくせに、最後の方は小さくなっていった。




澪の顔を見ると、真っ赤で。




そんな顔を見るだけで俺の頬が緩んでしまう。