「朝の子可愛かったけどなー」 「は?澪の方が可愛いじゃん」 隣の席に座る、谷口が変なことを言い出すものだから、俺は欠伸をしてそう言った。 「本当、澪ちゃんにはデレデレだよなー」 「別に。本当のことを言っただけ」 澪は、1年以上付き合っている俺の彼女だ。 俺達は今、高校2年生で、付き合い始めたのは今から丁度一年前くらい。 先輩方が受験で忙しい、2月くらいだった。