もう、帰っていいかな。
その場に居たくなくて早々に立ち去ろうとする。
が、入学の受け付けに行っていた千寿が
タイミングよく帰ってきてそれは阻止された。
対して面白くもない入学式をなんとか終え
クラス表を見る。
何とか、千寿とはクラスが離れて清々した。
これで学校の間は自由にできる筈、だ。
「良いですか琥珀様。くれぐれも、くれぐれも!目立たないようにお過ごし下さいね。」
何度もくれぐれもを強調する千寿。
あーうるさいうるさい。
「分かってる分かってる。」
適当に返してシッシと手を振る。
不満そうな千寿をあしらって早々に教室に向かった。
既に席はほとんど埋まっている。
ガヤガヤと騒がしい教室。
ある者は、会話に花を咲かせている。
ある者は、己の好きなことに没頭している。
ある者は、仲間と騒いでいる。
窓側の一番後の席に腰掛けてぼんやりと外を眺める。
担任であろう先生が前にたちが自己紹介をし
生徒の自己紹介が始まる。
