二人暮らしでお金がなく、必死に働いていた母親は疲れが溜まり倒れた。 それから暫くして病死した。 その時父が私を養女として迎えてくれた。 それから私は"桜庭"になった。 何不自由ない生活に満足し、慣れるのも早かった。 今思えば母も兄もこの時から私のことを嫌っていたのだろう。 そして父もきっとそのことに気付いていたんだ。