どうやら女性関係でいろいろあったらしい。 霧島くんは顔が良いからねー。モテる男子は辛いと言うけど、まさにその通りだね。 詳細は語らなかったけど、霧島くんが醸し出す雰囲気から、なんとなくすごい苦労したんだろうなぁ、と言うことが分かった。 「霧島くん、困ったことがあったら、何でも頼っていいからね」 「え、あ、はい……?」 私が慈愛に満ちた目を向けると、霧島くんは頷いた。 変なものを見るような表情と一緒に。 解せぬ。 そんなこんなで買い物を終え、私たちはショッピングセンターを後にした。