忘れ物がないか確認して部屋を出ると、ちょうど準備を終えたらしい霧島くんと鉢合わせした。 ナイスタイミング。 「じゃあ、行きましょっか?」 「ええ。今日はよろしくお願いします」 「……別に、そんなに気負わなくていいよ? もっと気楽に行きましょう。ただの買い物なんだし」 「……じゃあ、よ、よろしく?」 「はい、よろしく」 そうして私たちは家を出た。