言うなりナイフとフォークを手に取って、目にも止まらぬ速さで食べ始めた。 「…………」 一口、ハンバーグを口に含んだ途端、霧島くんの動きが止まった。 無言。 霧島くんは、テスト用紙を前にしたかのような真面目な顔で黙りこくっている。 無言はやめて、無言は。 今にも絶対零度のごとく冷たい視線を向けられそうで、とても怖い。 どうしよう、このハンバーグ、レシピはともかく調理法は完全自己流だから、全然自信がないんだよね……。