そうやっている内に、数十分経って空気も抜けたので、フライパンに火を通してハンバーグを焼き始めた。 じゅううう、という油の弾ける音が楽しい。 「……ハンバーグですか?」 その音を聞きつけたのか、霧島くんがキッチンに現れた。 「うんそう。もう少しで出来るからちょっと待っててくれる?」 「……はい」 おお、どことなく嬉しそうだ。