そうやって見ているとまた眉をひそめて顔を背けられた。 おっと、ごめんよ。 「あれ? ってことは、まさかうちの学校に転入してくるの?」 「ええ。そうなってます。……何にも知らないんですね?」 皮肉というより、不思議そうな顔で霧島くんは首をかしげた。 「あー、ごめんね。うちの父親ろくに説明してくれなくて。今日霧島くんがうちに来るっ、てことしか聞いてなかったの」 「ああ。そうなんですか」