なんにも考えてませんよーというフリをして、疑うような霧島くんの視線をやり過ごす。 ううっ、心の中まで見透かされてる気がする。 本当に超能力者じゃあるまいね? 少しの間じろじろ見ていた霧島くんだったが、やがてため息一つの後、口を開いた。 「……日黒区から来ました。年は16です」 「日黒区ってことは、2つ隣か。結構近いねー……って、ええっ!? 同い年!?」 「……そう聞いてますけど」