まあ、年頃の男子の上裸を見て、『脱ぐと凄いんだね!』なんて、ほざいた私が言えたことじゃないけど、さ。 霧島くんは、うちの女子のアレっぷりに恐れをなしたのか、そそくさと昇降口に向けて早歩きを始めた。 慌てて私も後に続く。 ふと後ろを眺めると、満開の桜の木が目に入った。 ……これから、楽しい学校生活が送れそう。 なぜだか、不思議と、そう思った。