私が心の中で合掌していると、霧島くんがまじまじと私の顔を見つめていることに気付いた。 え、やだ。私の顔になんかついてるのかな? 「……それにしても、雨宮さん、大分印象変わりましたね」 「え、そう?」 「なんというか、キリッとしてます」 「あー。化粧してるからね」 苦笑しながら頭をぽりぽり掻く。