そして、2次会がお開きになる頃



「こんばんはー」

「おお!朱里君!!お迎えか!!」


朱里が強面達に挨拶してから、こっちに来た


「あかりぃ~」


涼が朱里に抱きつこうとした


ガシッ


「酒クセっ!!近寄るな!!」


顔面を掴まれた涼がもがく


「いたぁーーい!!朱里!!離して!!」

「立て!!帰るぞ!!」

「有ちゃんも一緒!!」

「ん?あっ!!パパじゃん!!ども」

「ごめんな…俺も、連れて帰って!」

「助かった!!ねぇちゃんよろしく!!」

ポイッと涼を俺の方に、押しつけた








皆に挨拶して、車に乗った


ぎゅ

/////

マジ? 


涼が俺の手を握って、頭を腕に





「パパ、子供達どうしてんの?」

「夏休みだから、実家に預けてる」

「なら、今日うちに泊まってよ
俺、ねぇちゃんの面倒みるの嫌だから」




着替えをとって、佐々木家へ




「着いたぞ!!立って歩け!!」

「歩けないよぉ~」

「面倒クセ
パパ抱っこして!!」

へ?

驚きつつ涼を抱えて車から降ろす


「酒に酔うといつも、甘えまくるんだ
言っとくけど、手を出すなよ!!」

「わかってるって…」


涼を抱えたまま、ソファに座るように
言われる


朱里が涼の鼻をつまむ


「ひやっい」


意味のわからない叫び


「んー?お風呂入る」

「酔っ払いだから、今日はダメ」

「あれ?有ちゃん?」

「大丈夫か?」

「うん まだ飲める」

「絶対!飲むなよ!!チッ!!」



客間に敷かれた布団で横になる

抱きついたまま離れない涼


「パパ、頑張れよ!
因みに、夜泣きするから!
よろしく!!おやすみ~」


夜泣き!?




朱里の宣言通り、涼はシクシクと

寝ながら泣いた


「け……すけ……」



その言葉で、涼の好きな人が

田島 健介

なのでは…… って、思った




ヤキモチ





俺は、涼を抱きしめ返した


田島は、北村と付き合っているだぞ


涼が誰かの涼になるなんて、嫌だ



あと2年待てねぇよ



頼むから、俺を好きになってよ