声にならない。 頭の中がぐるぐるしてる。 あたしの思考が止まらない。 志保のことでいっぱいで、それをとてもうっとうしく思う。 体に力が入るのと同時に息が詰まる。 気が狂いそう……。 おかしくなりそう……。 いやもうこれは、おかしいのだろうか。 「許さない」 ただ、それだけの言葉があたしの頭にこびりついていた。