「もうっ志保なんで無視するの~(笑)変な冗談やめてよ(笑)」
あたしは志保の肩をポンと叩く。
「……」
それでも志保は
あたしの方を向いてくれない。
いつもなら絶対
笑って返してくれる。
いつもなら絶対
「唯」って言って
笑いかけてくれる。
「志保、お願いやめて。なんか、本気で心配になってきちゃったから。」
「……」
「もう、イタズラなんでしょ?わかりやすすぎ!」
「……」
「……ねぇ、志保」
「……」
「……ねぇってば。もういいよ、そんな変なイタズラ。」
「……」
「しほ……志保!!」
お願い……返事して。
いくら冗談でも、ちょっと怖いからさ。
不安になっちゃうからさ。
「……別に」
志保が口を開いた。
「!!」
あたしは少し下を向きがちだったのが、志保の声に反応してすぐに志保を見る。
そして志保は
受け入れがたいことを
口にした。

