「うん……ほんとだよ」



自分の席に行きながら、力なく笑う。



「なんでよ!あれだけ、ダメな子っていう奴らを見返してやるんだ、

って言ってたのに!」


「いやぁ……なんか馬鹿らしくなっちゃって。

どうせ捨てられるなら自分から、ってね」



悲鳴に近い声を上げる光梨に、目線を落とした。