「……あの」



突然、後ろから声が聞こえた。



「は、はっ、はひっ!」



穴が開くほど見つめてダンボールに集中していたから、当然のごとく変な声が出て。

とっさに振り向くと、そこには私より背が高い、

たぶん……年下の1年生で、生徒会役員さんの男の子がいた。



か、か、かっこ、いい……っ。

鼻筋は通ってるし、あごの形はシャープだし、目はキリッとしてて素敵。

髪の毛も焦げ茶色でサラサラ。



「それ、持ちますよ」



長い指が指す方向には、資料が積まれたダンボール。