ふと思いついたように「あっ」とこぼすと、私の方をくるりと向く。 「そうそう、このいらなくなった資料のダンボール、 1階から4階まで、全部運んどいて」 にこやかな顔の生徒会長の指さす方向には、 ダンボールにどっさり詰め込まれた資料の束が。 こ、こ、これを、全部……。 「もちろん、弱音なんて吐かないよね?」 裏を隠すようなドス黒い笑顔。 「もも、も、もももちろんですっ!」