「そんな事言われたって、騙されないんですからねっ」


「……え?」



会長は訳が分からないようで、身体を離し、じっと私を見つめてくる。




「そーやって人手不足だからって、私をクタクタになるまで使って捨てようったってダメです!

……私、先輩好きだったのに……。ほんとに好きだったのに……。


生徒会に戻すためのそんな嘘、騙されて、浮かれたりなんてしないんですからっ!」



言ってやった。うん。言ってやったよ。

……でも、嘘だってわかってても……嬉しかった。



けど、もうやめるって……決めたから。