少し稲穂は黙った。そして、







稲穂「私の過去聞いてくれる?」









裕斗「あぁ。」










稲穂「これはまだ、私が水嵐になる前。お父さんには体罰をうけ、学校ではいじめられてて、私が壊れていた。それで中学生頃荒れてた。
中3の時、あることがあったの。私を変える出来事…。

私は喧嘩ばかりをしていた。片っぱしからね。だから、その時の通り名が悪魔(アクマ)だった。


その時、私を水嵐にしてくれたのは、嵐龍…つまり裕斗なの。裕斗は『喧嘩するのは自分の大切な人を見つけてからにしろ』ってね言われたの。それから、私は恵里菜と出会った。それで仲良くなって、大切な人になった。恵里菜は私が守る。そう決めたの。今では裕斗も司も守るよ。大切な友達だから。それを教えてくれたのは裕斗だよ。ありがとう。」









あのときのか。ずいぶん変わったな。









裕斗「あぁ。なぁ、稲穂。俺と付き合わない?俺、稲穂が好きなんだ。」







告白がこんなに恥ずかしいなんて思いもしなかった。