オレが理性を飛ばしたところにまだ真白がいた。

季節は初冬。

雪は、降ってないが長袖必須の季節。

そんなところに薄い制服1枚で10分・・・バカか。

―ザッザッ

真白に近づき後ろから抱きしめた。

「きゃっ!!誰?!」

とっさにオレの腕から逃れようてする真白。

離さねーし。

強く抱きしめた。

「・・・オレ」

「飛鳥・・・?」

無言で真白をさらに強く抱きしめた。

「飛鳥、ごめんね・・・私、キスしたことなくて・・・。」

「いい」

もういい・・・

「えっ?」

ただ・・・

「傍に居て」

傍に居てくれ。

それで、いい。

「うん・・・」

「ずっとずっと傍に居て」

それは、プロポーズとも言える言葉。