(…好きな人に抱かれたら、こんな感じなのかな?)

緊張はしたけど、もの凄く安心した。

やっぱり好きな人だから?

海斗くんの温もりを思いだしていたら、

「大丈夫?莉奈さん」

と甘い声。

(え?)

顔を上げる。

綾子さんと喋っていたはずの、海斗くんが目の前に居た。

「…か…海斗くん」

いきなり目の前に現れた、海斗くんに驚いて真っ赤になる私。