(何を一生懸命、頼んでいるんだろう?) こんなに一生懸命な綾子さんも珍しくて、ただ2人を見つめ、会話に聞き耳をたてる。 黙っていた海斗くんが、ゆっくり口を開いた。 「…解ったよ。その代わり…」 ちょうど波の音にかき消されて、海斗くんの声は聞こえなかったけど、海斗くんは了承した見たい。 「ありがとう。助かるわ」 と嬉しそうな綾子さん。 でも本当に、綾子さんは海斗くんに、何をお願いしたんだろ? 気になる…