「少し時間かせぐから…」

莉奈さんは待ってて?そう言って海斗くんが、綾子さんの所に向かった。

「綾姉」

「あれ?海じゃない。サーフィンしてたの?」

「そうだよ。そしたら綾姉の声が聞こえたからさ。どうしたんだ?」

「莉奈を捜してるんだけど…
でも、ちょうど良かったわ。
海にお願いがあるの」

「俺に?」

「海にしか頼めないの。あのね…」