(…色気か)

ベッドに寝っころがって、考える。

「…難しいなぁ」

綾子さんは、私が思うようにて言ってくれたけど、考えれば考えるほど、思いつかない。

私には無縁な感じがするし。

それに男の人を誘った事なんてないから…

「明日の撮影、大丈夫かな?」

考えれば考えるほど、不安になってきた。

不安な気持ちのまま、眼を閉じると、

『撮影、頑張って』

海斗くんの声が聞こえてきて…

不安な気持ちが少しずつ無くなった気がした。