「だろ?つーか綾姉の失敗談は、聞いた事あるけど」

と言って、海斗くんが荷物をカートに乗っけた。

「じゃあ俺はこれで。
用があるんなら連絡してくれ。あ、莉奈さん」

と私を見る。

「はい」

「撮影、頑張って。綾姉の事ヨロシク」

「うん」

「一言多いわよ、海。
でも今日は助かったわ。ありがとう」

「どういたしまして。
オヤスミ。綾姉、莉奈さん」

と言って海斗くんは、ホテルから出て行った。