「確かに。明日から撮影もあるしね。
そこはお礼を言うわ。
でもどうせなら、私にも言ってくれればいいのに。
私が日焼けしたらどうするの?」

と綾子さん。

海斗くんはニヤリと笑って、

「綾姉の場合は大丈夫。
日差しが怖がって、逃げて行くから」

「何ですって!」

「飲み物、買ってくるから座ってな」

と言って海斗くんは立ち上がって、カウンターへと向かった。