「…綾子さんは大丈夫?」

「さっきメール送ったから、大丈夫だよ。
何かあったんなら、電話がくるはずだから」

「そうですか…」

と私は海斗くんから、視線を外して下を向く。

海斗くんと眼が合うだけで、ドキドキが止まらないから。

「あのさー。一つ頼みがあるんだけど」

「…はい」

「俺に敬語は使わなくていいよ。タメなんだし」

「え?」

「頼む。同級生に気を使われるのは、苦手なんだ」

と海斗くん。