「俺も莉奈以外は欲しくない。 俺は莉奈しか興味ないし、莉奈以上の女の子も居ないよ」 「うん」 そっと海斗くんの背中に、両手を回した。 「…つ」 「どうしたの?」 「何でもないよ」 明らかに痛そうな顔。 不思議に思って、海斗くんの広い背中を見る。 海斗くんのたくましい背中には、爪のひっかき傷が残っていた。