「そんな事ねーよ」 海斗くんがクスクス笑って、私の唇にキスをする。 「可愛いな。莉奈は」 「…他人事だと思って」 「それはこっちの台詞。 俺の方が心配なんだけど」 「え?」 「テレビでみんなに見られるうえに、俺以上の男は芸能人に、たくさん居るしさ」 「海斗くん以上の人なんて居ないもん。それに…」 真っ赤になりながら、 「…私の初めての人は海斗くんだもん。 他の人に触れられたいとも思わない」 と小さな声で呟いた。