「俺は1人の女の子として、朝比莉奈が好きなんだ」 「…嘘」 「嘘じゃない」 「本当に?」 「俺は莉奈が好きだ」 海斗くんの真剣な声。 夢かと思った。 海斗くんも私と同じ気持ちだったなんて… 「夢みたい」 「夢じゃないから」 と言って再度、重なる柔らかい唇。 唇に触れる柔らかさも、温もりも、全部が本物だった。