海斗くんにお姫様抱っこされて、着いた所は私の部屋。

海斗くんは私をベッドに優しく下ろすと、両手を私の肩の上に置いて、私を見つめる。

ニコッと微笑むと、ゆっくり口を開いた。

「…莉奈、質問に答えて。
何で上原が出てきたの?
上原に何か言われたのか?」

「…うん」

「何て?」

「…言えない」

「莉奈」

「…海斗くんが」

「オレが?」

「…海斗くんが私に優しくするのは、私が芸能人だからだって」